東信工業のアルマイト表面処理|アルマイト着色・染色

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アルマイト着色・染色

アルマイト処理の優れた点は、酸化皮膜を通して素材表面に着色ができること。これによってさまざまな製品のカラーバリーションが構成できます。しかし、一般には技術上の難点もあり指定色などごく限られた色数しか再現できないことが珍しくなく、これが製品づくりのネックになっていました。こちらでは、大阪をはじめ関西エリアでアルマイト加工を手がけてきた東信工業がカラーアルマイトの着色・染色いについて解説します。

カラーアルマイトとは?

アルマイト処理でできた酸化皮膜部分を通して製品の表面に染料を流して着色する手法。このカラーアルマイトを施した製品ですが、身近なところではアウトドア用の軽量水筒などが良い例でしょう。ほかにも自転車やバイクなど塗装ではなく、カラーアルマイトによる高品位な外観、発色を活用している例は少なくありません。

カラーアルマイトの仕組み

アルマイト処理を施したアルミニウムでは、酸化皮膜の表面にオングストローム単位の微細な孔ができます。その孔から染料を流しこむことでさまざまな色合いに加工するのがカラーアルマイトという手法。染料を流しこんだ後は、孔を封孔処理という工程によりふさぐことができ、色をしっかり定着することができます。

カラーアルマイト色見本

カラーアルマイトの標準的な着色バリエーション(指定色)は大別して下記の6種類。さらにそれぞれ同系色でトーン(明るさ)の異なるものが選べます。

  • ブロンズ(ステン色)
  • 黒(ガンメタ色)
  • 赤(ピンク色)
  • ゴールド
  • レモンゴールド

色見本の見方

色見本の見方

行について(色の濃淡3色)
上段 → 濃い
中段 → 中間
下段 → 薄い
列について(下地による違いです)
化研なし・生地
化研なし・バフ
化研なし・ブラスト
化研なし・ヘアライン
化研あり・生地
化研あり・バフ
化研あり・ブラスト

※化研とは化学研磨の略で光沢を出す工程の事

解説

アルマイトと染色の工程については、濃淡の3パターンのみ
あとは下地(4パターン)の工程と前処理(化研のありナシ)の工程の違いで、
見た目がこれだけ変わってしまうという見本

オーダーメイドの色・大型も染色対応可能

上記のように、アルマイト処理加工での着色、染色では使用できる色数が限られているのが現状です。しかし、なかには指定色以外の色味で製品を加工できないかご相談されるお客様が多いのも事実。その点、染料の調合技術、染色技術に長けた東信工業では、指定色(サンプル色)以外のオリジナルな色味も柔軟に構築でき、企業カラーの表現にも忠実に再現できます(要相談)。

また、当社には1mの深さを持つ大容量の電解液のタンクがあるため、比較的大型の製品についても染色が可能。カラーアルマイトとなると一般の業者では小物しか対応できないケースもありますが、東信工業なら1700×1000×450までの大型製品や長尺物でも安心してお任せいただけます。なお、大きなタンクを使用することで量産時に発生しがちな色ムラが出にくく、ロットごとに色味が違うといったトラブルとも無縁。さらに100リットルの染料タンクを2槽備えているので10色程度のカラーバリエーションに対応できます。