東信工業のアルマイト表面処理|設備紹介

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長尺物から重量物まで処理が可能な充実の設備

長尺物は1700L×1000H×500Wまで、最大100㎏の重量物までアルマイト処理が可能な電解液タンクをはじめ大小34のタンク、2基のキャリアをはじめ、お客様からのさまざまなご要望に応えられるよう、大阪の東信工業では他社にはない充実の設備機器、ラインを工場に整えています。しかも全色対応可能なラインとなっております。こちらではそんな当社が誇る設備などについてご紹介します。

設備関係(アルマイト工程)

①脱脂処理
中性脱脂剤による第一脱脂。
主に植物系油分や簡単な汚れを除去、中性とは言え結構品物の仕上がりに影響が出ます。

②エッチング
苛性ソーダによるアルカリエッチング。鉱物系油分や頑固な汚れ等も除去、同時に品物の表面を1枚削る作用(エッチング)があり微細な小キズ等を取り除きます。寸法公差のクリア、微妙な表面仕上げの要求等により強めのエッチングは行っておりません。(要相談)
③化学研磨(略して化研)
光沢(ツヤ)を出すための処理。薬品による化学反応で表面を研磨リン酸が主成分の化研液を100度以上にまで上げて処理するためライン中ではなく、一旦外に出して手作業で処理を行っております。基本、400×600の枠に納まる品物に出来る処理となります。
④アルマイト(電気分解)
硫酸液中に品物(アルミ製品)を入れ、電気分解にてアルマイト被膜を作ります独立4槽、整流器2000A、それぞれで違ったセッティングでの処理が可能。

⑤染色(ライン中)
タンクの写真だけでは、何の色の染料なのか一見では見分けがつきません長モノ、重量物であっても処理が可能です。


⑥染色(ライン外)
ライン中の染料タンクでは大き過ぎて、単品モノや都度色を作るような処理にはコストアップ等の要因で向きません。ここでは約100Lの小さな染料タンクを使い、単品モノであっても、多種多様な色、染料コストを抑えて処理する事が可能です。
⑦封孔
薬品封孔剤による封孔処理、シビアな染色を可能にするための薬品封孔です。主成分が「酢酸ニッケル」ですので、食品衛生法に一部抵触するケースもあります。その場合は協力会社さんによる加圧蒸気封孔を行う事も可能です。
⑧純粋洗浄(シャワー)
ライン中で最後の工程で行います。強制乾燥を行った時に水アカやシミになりにくく、特に半導体分野では喜ばれております。


⑨乾燥
強制乾燥が必要なモノには、台車ごと乾燥炉に入れて乾燥させます。品物によっては、自然乾燥が良いケースもあります。


⑩その他
各工程(薬品槽)の前後には必ず水洗槽があります、この水洗を十分に行う事により、仕上がりが良い(キレイな)品物となります。


高精度の加工を可能にするライン

アルマイト処理というデリケートな加工工程で高精度な製品づくりを実現するために、東信工業はあえて半自動という独自のライン構成を敷いています。もちろん物理的に人力では及ばない領域や人の手ではかえってムダが生じるような作業では機械や自動機を運用しますが、電解液の温度管理やアルミニウム製品の投入、引き上げのタイミングなどは職人の経験や勘がモノを言います。とりわけ寸法公差などが厳密に求められるような製品づくりでは、侵食や皮膜の厚さをミクロンオーダーで調整する必要があります。こうした繊細な作業はやはり人間の持つ感覚でなければ到底行えません。このように人と電子制御されたマシニングの融合したラインこそ東信工業の特色。「精度を求めるなら東信だ」と、多くのお客様から支持いただいている理由がここにあります。

TOPCS「省エネの達人で紹介されました」(BSジャパン)

エネルギー削減への取り組みとその成果にズームイン

企業の省エネ活動や環境問題への取り組みを紹介するBSジャパンのテレビ番組「省エネの達人」の2011年2月16日放映分で、東信工業が取り上げられました。この放送では、当社が日頃より全社的に取り組んでいる工程管理の見直し活動のレポートと、その成果として生産設備での大幅なエネルギー削減が達成できたことやその波及効果として従業員の集中力向上が図られたことなどが紹介されました。

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