アルマイト表面処理の基礎知識|種類

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アルマイト表面処理の基礎知識

ひとくちにアルマイト表面処理といっても製品に求める機能性や装飾性によって、さまざまな種類があり、じつにバラエティに富んでいます。こちらでは、大阪の東信工業がアルマイト処理に関する加工手法の違いや、メッキ加工との違いについてわかりやすくご紹介しています。

アルマイト処理の種類

製品に求められる機能や装飾性などの特性に合わせて、いくつものアルマイト処理が存在します。

白アルマイト処理 アルミニウム素地を生かしたアルマイト。加工や前工程での処理、材質などによりアルミ素材色、乳白色、灰色などの色味が出せます。
梨地白アルマイト処理 アルミニウム素地にサンドブラストを施し梨地の光沢を出すアルマイト。白色、銀白色、銀色などのバリエーションがあります。
光沢白色アルマイト処理 化学薬品でアルミニウム素地に光沢を出すアルマイトです。
つや消し白色アルマイト処理 アルミニウム素地を化学薬品でマット加工するアルマイト。光沢のない白色仕上げになります。
黒色アルマイト処理 アルミニウム素地に黒色の染料で着色したアルマイト。加工や前工程での処理、材質などにより、つやの度合いが異なります。
梨地黒色アルマイト処理 アルミニウム素地にサンドブラストを施し梨地の光沢を出す黒染色アルマイト。レンズ鏡胴など光学製品などに多く用いられます。
光沢黒色アルマイト処理 化学薬品でアルミニウム素地に光沢を出す黒染色アルマイトです。
つや消し黒色アルマイト処理 アルミニウム素地を化学薬品でマット加工する黒染色アルマイト。レンズ鏡胴など光学製品などに多く用いられます。
カラーアルマイト処理 アルマイト処理を施したアルミニウム製品の酸化皮膜部分に染料を流し込み着色する加工法です。
硬質アルマイト処理 高強度の酸化皮膜をコーティングしたアルマイト。硬い皮膜により耐摩耗性、耐蝕性が大幅に向上します。
テフロン硬質アルマイト処理 硬質アルマイト処理加工で生成した「孔(あな)」にテフロンの微粒子を含浸させ、抜群の滑り特性と一層の硬度を持たせたアルマイトです。

アルマイト処理の豆知識

酸化皮膜層は鉛筆を束ねたような構造?

アルミニウム素地の表面に酸化皮膜が形成された様子を何かに例えるなら、断面が六角形の鉛筆を何本も束ねたような構造と言えます。この束ねた鉛筆には芯はなく中空になっていて、ここに染料(色素)を流し込むことで、カラーアルマイトになります。

アルミニウム素地の表面が溶けた上に酸化皮膜が乗る

アルマイト表面処理のプロセスでは、まず電解液中にアルミニウムの素地が溶け出し、その代わりに酸化した2倍ものアルマイト層がその表面に析出していきます。したがって、最終的には形成された酸化皮膜の約2分の1がアルミニウム素地上に増えることになります。精密部品を加工する際はこの寸法変化を想定する必要があります。

アルマイト被膜の成長

  • 皮膜化成前の面

    素 地
  • 皮膜化成後の面

    素 地

アルマイト処理とメッキの違い

一見、混同しやすいのがアルマイト処理とメッキ処理が。しかし双方の原理はまったく異なります。それぞれの違いとは?

アルマイト表面処理 メッキ処理
加工イメージ

アルマイト

アルマイト層

めっき

めっき層

皮膜形成の違い アルミニウム素地の表面から皮膜が内部へ浸透、同時に外部に皮膜が成長していきます。素材の凹凸を表現するのに適した処理です。 アルミとは異なり酸化により腐食しにくい金属を加工する際に用います。メッキ層が下地の内部には浸透しない点がアルマイトとは異なります。
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