東信工業通信

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1次脱脂・水洗工程 18

今回は前処理工程で使用している薬品について書いていきます。           まずアルマイト処理の最初の工程は「1次脱脂」です。                   この工程では、アルミニウム製品の表面に付着している油分や汚れを取り除きます。製品には、切削加工やプレス加工で使用した切削油やプレス油のほか、作業者が製品に触れた際に付着する手脂、ほこりなど、さまざまな汚れが付着しています。これらの汚れをそのままにしておくと、後工程で薬液が製品表面に均一にならず、アルマイト皮膜の品質が低下する原因となります。

1次脱脂では、製品を洗浄し表面の油分や汚れを取り除きます。このとき、脱脂剤の濃度や液温、処理時間を適切に管理することが重要です。温度は低すぎると十分な脱脂効果が得られず、反対に高すぎると薬液が劣化したり、製品に悪影響を与えたりすることがあります。また、処理時間が短いと汚れが残り、長すぎると作業効率が低下するため、決められた条件で処理を行う必要があります。                                                この脱脂が不十分なまま次の工程へ進むと、アルマイト皮膜の厚さにムラができたり、色合いが均一にならなかったりする場合があります。さらに、皮膜が十分に形成されず、耐食性や外観が悪くなることもあります。そのため、1次脱脂はアルマイト処理全体の品質を左右する重要な前処理工程です。

脱脂が終わると、次に「水洗」を行います。水洗の目的は、製品表面に残った脱脂剤や汚れをきれいに洗い流すことです。脱脂剤が残ったまま次の工程へ進むと、後工程で使用する薬液が汚染され、薬液の性能が低下したり、製品の品質に悪影響を与えたりする原因になります。                                   水洗では、製品全体に十分な水が行き渡るようにし、細かい穴やくぼみなどに残った薬液もしっかり洗い流します。また、洗浄水は常に清潔な状態を保つことが重要です。汚れた水を使用すると十分な洗浄ができず、再び汚れが付着する可能性があるため、定期的な水の交換や管理が必要になります。

このように、1次脱脂と水洗はアルマイト処理の品質を支える重要な工程です。これらの工程を適切に行うことで、後工程の薬液が均一に作用し、美しく耐久性の高いアルマイト皮膜を形成することができます。そのため、薬液の管理や処理条件を守り、一つ一つの工程を確実に行うことが高品質な製品づくりにつながります。