東信工業通信

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カラーアルマイト 13

アルマイト処理の「色」は、一般的に「染色」や「着色」と表現されることが多くあります。東信工業では「染料による染色(着色)アルマイト」を行っています。アルミ製品のカラーアルマイトと聞いて、多くの方がイメージされるのがこの方法であり、一般的な着色技術です。

この染料によるアルマイトの大きな特徴は、染料を調合することで幅広い色を再現できる点にあります。色の三原色を組み合わせて染料を作ることで、理論上はさまざまな色彩表現が可能となります。つまり、「こんな色はできるだろうか?」というご相談にも柔軟に対応できる可能性があるということです。

さらに、同じ染料を使用していても、濃度や染色時間を調整することで、色の濃淡を自由に変化させることができます。例えば、同じ赤系統でも、濃く仕上げれば深みのある赤に、薄く仕上げれば柔らかなピンクのような印象になります。実際のカラーサンプルでも、同一色で濃淡違いを表現しており、色の印象が大きく変わることがお分かりいただけます。

とはいえ、実際の製品では極端に複雑な色が求められるケースはそれほど多くありません。一般的には、各染料メーカーが用意している標準色の中から選定し、採用されるケースがほとんどです。しかし東信工業では、必要に応じてオリジナル調色にも対応しており、「他では再現できない色」を目指した特殊なご要望にも挑戦しています。

また、アルマイトの仕上がりは色だけで決まるものではありません。下地処理によっても見え方や質感は大きく変化します。例えば、ショットブラストによる梨地仕上げや、バフ加工による鏡面仕上げなど、下地の違いによって同じ色でもまったく異なる表情を見せます。こうした加工との組み合わせによって、アルマイトの可能性はさらに広がります。

アルマイトの色づくりは、単純な着色ではなく、染料、濃淡、下地、そして技術が組み合わさることで成り立っています。